153: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/18(土) 22:30:27.40 ID:XBY08Lq5o
「あ、あ」
後悔ばかりが胸を占める。
あたしは何故契約しなかった。
戦うための力があれば、今頃は全力で駆け出していただろう。
だけど現実には、恐怖が体を縛って震えるばかり。
立っていることも出来ず、ただうずくまるばかり。
この状況を打開する力は、あたしにはない。
それが出来るのは、命を賭して戦う彼女たちだけ。
「……助けてよ………………」
どこまでも身勝手な言葉が漏れる。
でも、その声を聞き付けたように、彼女たちは現れる。
空間が裂ける。
「行きましょう。 ここの魔女が動き出したら被害は…………!?」
「さやか、ちゃん……!?」
「おいお前、何でこんなところに!?」
「……巻き込まれたわね。 危機一髪だったのかしら」
涙が零れるのは、もうどうしようもなかった。
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