192: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:06:52.36 ID:hAzv6ppPo
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「つっ!?」
光線が空間を通過する。
数秒前まで私の頭があった空間を。
反応が数秒遅れていれば、今ごろ首なし人形が完成していただろう。
「おいマミ平気か!」
「マミさん!?」
「大丈夫よ」
二つの声に返事をしながら、光の筋を逆に辿る。
特大の魔獣が生き残っている。
これまで見たどれよりも暗い結界の中には、相応の力の持ち主がいた。
「……大物ね」
「狩り甲斐がある」
彼女は強気に嘯くけれど、そこまで私は楽観出来ない。
ここまでに何体の魔獣を倒したか、もう数えるのは諦めている。
力の消耗も著しかった。
ではあるが、結局のところ。
「やるしかないわね」
「アイツが親玉だろ、これで終わりだ」
体と心を奮い立たせて銃を構える。
しかし、体に満ちる緊張感とは裏腹に、魔獣の動きはまったくない。
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