266: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:17:47.61 ID:hAzv6ppPo
そしてその子は、私にも聞こえる声で謳う。
絶望を。
「――――――――」
言葉が何かは分からなかったけれど、意味は分かった。
魔獣が山と地から生える。
「ほむらちゃん」
今の私にできることは、なんだろう。
考えに考えたけど、結局何も答えは出せなかった。
このまま死んでしまうのだろうか。
ただ、こんなにも心を傷つけた、彼女が可哀相でならなくて。
もはやそこに心はないと知っていながらも、彼女の血に濡れた遺体を抱きかかえる。
そして。
全ての記憶が、戻った。
335Res/235.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。