316: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/24(金) 00:04:57.47 ID:GrFMFIkKo
ここで肯定を返してくれれば、それでよかったけど。
彼女は違った。
なくしたものを確かに感じていた。
その思いが彼女の胸にあることが、確かな現実だった。
それが悲しくて嬉しくて、わたしはつい気持ちを漏らしてしまう。
「わたしもね」
「ほむらちゃんがそうやって、わたしの苗字を呼ぶ度に」
「ここが、痛むんだ」
手を胸に当ててつぶやく。
分かっていたことだけれど、それは何よりもわたしの心に刺さる。
無垢な棘として。
「…………どういう、こと?」
「その問いには僕が答えよう、暁美ほむら」
ほむらちゃんの膝の上にいた、キュゥべえが口を開いた。
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