43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/08(水) 00:18:12.85 ID:dyIqxHodo
浮かび上がる感覚。
ぼやけた視界は次第に定まり、暖かい電灯をその内に捉える。
「ん、あ」
「目が覚めたかしら」
体を起こしてみれば、自分はベッドの上に横たわっていた。
巴家の玄関で倒れたところまでの記憶はある。
つまるところ、ここは彼女の寝床だろうか。
もう頭痛は消えていた。
体を起こし、ベッドから降りる。
「動いて大丈夫?」
「問題ないわ。 迷惑をかけてしまって、申し訳ない」
「あなたも魔法少女なら、ソウルジェムの濁りには気をつけなさい。 緊急事態だったから使ったわよ」
そういえば、完全に忘れていた。
最近の情緒不安定はそれによるものだろうか。
と思ったが、巴マミと視線を交わしていると、涙が自然に溢れてきて。
残念ながら、ソウルジェムのせいにはできなかった。
「…………」
「もう、しょうがないわね」
ぐしぐしと目元を擦っていると、彼女が私の元に歩み寄ってきて、
私をその胸元に抱きしめる。
「泣きたいだけ泣きなさい。
事情は後で聞くわ、どちらにしてもこのままじゃ話せないもの」
335Res/235.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。