85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:47:00.86 ID:A4OzF5fSo
そこで一度、会話は途切れる。
この会話が本題でないことくらいは、あたしにも分かる。
言葉を選び終わったであろう彼女が、口を開いて。
「あんたはさ」
「さやか。 美樹さやか」
「ああ、さやかは、奇跡を信じるのかい」
「……あったらいいなって、そう思う」
「そうかい、じゃあ教えてやるよ」
言葉が切れる。
一体何を、
「奇跡なんてもんは、無いんだよ」
風はいつの間にか止んでいて。
不快な蒸し暑さと頬を伝う嫌な汗だけを、感じた。
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