過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」4
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526:テラー[saga]
2011/07/07(木) 20:31:36.52 ID:jECoT9oj0

国連軍によって護送ラヅゲ・ヒ・ジヤオ大佐と、彼の右腕であるゲマルハ・ツ・ルピカ中佐の背を見ながら、白井は憂鬱な溜息を吐く。
ようやく戦いが終わったという安心感はそこにはない。


「どうしたのであるか?白井」

「隊長」


白井の肩の上に逞しい手がそっと乗せられる。
敬愛する隊長(ピーチ姫ポジション)を見上げながら、白井はその手を取る。
温かく、硬い逞しい手に、少しだけ安堵する。


「あの言葉が気になっていたのであるか?」

「……バレてましたのね」

「白井のことなら何でもわかるつもりなのである」


アックアの男臭い笑みに、つられるように笑みを浮かべる。
大佐達を拘束し終えたヘリが砂埃を巻き上げながら離陸していくのを見上げながら白井は思い出す。
拘束される直前に呟いた大佐の言葉。



『あの術式は我等が構築したのではない。アレを我等に授けたのは ――― 』




白井は拳を握り締める。
安堵などできるはずが無い。戦いはまだ終わっていないのだから。
ここ一連の戦いの元凶であるあの男。『恐怖の帝王』という呼び名に、決して劣らない力を持ったあの男。




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