15:マクロスS[sage]
2011/06/08(水) 20:19:46.64 ID:cOEQcqmm0
―――
さわ子「ベアリーダーよりベア8、澪ちゃん」
澪「は、はい」
さわ子は、今日配属になったばかりの教え子に声をかける。
さわ子「緊張してる?」
澪「い、いえ、そんなことは」
さわ子「無理しなくていいわ。
まともな戦闘は初めてなんだから、緊張して当たり前よ」
澪「はい」
さわ子「まぁ貴方に限ったことではないけどね」
さわ子の言うとおり、澪をはじめとする若いパイロットは、今まで敵と接触する機会がなかったため、治安維持活動程度の経験しかなかったのだ。
さわ子「なぁんて言っててもしょうがないからね。
ベアリーダーより各期!
あわてず騒がず落ち着いてね!
帰ったらおいしいお茶とお菓子が待ってるわ!」
「「「了解!」」」
さわ子の声に、ベア中隊の少女達は、明るい返事を返した。
姫子「澪、久しぶり」
まもなく、敵機と接触しようかという時、
士官学校時代の同期である、立花姫子が、澪に話しかけてきた。
澪「姫子、余裕だな」
姫子「そんなことないわよ」
姫子は、澪の言葉にしれっと応えると続けた。
姫子「ねぇ、賭けしない?
1期でも落としたのが少ない方が、多い方にイチゴパフェおごるってことで」
澪「なに言ってるんだ。
命が掛かってる戦いで、不謹慎だぞ」
澪が、学生時代のシミュレーションと同じのりの姫子をたしなめると、姫子は悪びれることもなく微笑み、続けた。
姫子「命かけてるんだもん。
それぐらいなきゃやってられないわよ」
そう言うと、じゃぁ決まりねと一方的に宣言をし、通信を終えてしまった。
澪「姫子も相変わらずだ」
毒気を抜かれた澪は、あきれた様に微笑んだ。
澪「よし、いくぞ!」
士官学校時代の教官や同期、後輩達との懐かしいやり取りで、すっかり緊張がほぐれた澪は、気合を入れなおし、敵機へと向かっていった。
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