過去ログ - 唯「マクロスS」
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173:マクロスS ◆uYkn28wwx9Nx[saga]
2011/09/16(金) 23:31:01.51 ID:Xr7U5f5a0


さわ子「それでね、せめてもと思って、澪ちゃんのために優秀な人材を選んであげたから」

澪「ありがとうございます」

さわ子「入ってきて」


さわ子の言葉に、奥の扉が開き、二人の少女が入室して来ると、澪の表情が輝いた。


信代「このたび、秋山大尉の部下となりました、中島信代中尉であります」


二人のうち、大柄な少女が、いたずらっぽい笑みを浮かべ、敬礼をする。


澪「信代、タイガー中隊の生還者って、信代だったのか!?」


思わぬ所での、士官学校の同期との再会に、澪の顔がほころぶ。


信代「あぁ、これからは澪の下でがんばらせてもらうよ……
じゃなかった!澪隊長の下でがんばらせていただきます!」

澪「ふふ」


コミカルな動きと共に、あわてて言い直す信代に、澪は思わず噴出した。


梓「同じく、秋山大尉の部隊に配属となりました、中野梓少尉です。
澪せ、いえ、秋山隊長のお力になれるよう、微力ながら勤めさせていただきます」


今度は、小柄なツインテールの少女が、一歩前に出ると、生真面目そうに敬礼をする。


澪「梓……」

梓「お久しぶりです、澪先輩」

澪「と言っても一昨日まで同じ部隊だったじゃないか」


澪は、小柄な少女に、こぼれんばかりの笑顔で返す。
中野梓少尉は、澪の士官学校の後輩であっただけでなく、澪がベア中隊に配属になる、一昨日まで、同じバーミリオン大隊に所属していた。


澪「梓が一緒なら心強いよ」

梓「そんな」


他意のない澪の言葉に、梓は頬を赤らめ、俯いた。


さわ子「どう?澪ちゃん。
これだけ優秀な二人ならいいでしょ?」

澪「はい!」

さわ子「でもね、澪ちゃん、これだけは覚えておきなさい」


見知った顔に喜び、いつになく浮き足立っている澪に対し、鋭い目つきになったさわ子が続ける。


さわ子「澪ちゃん、これからは、貴方がこの二人の命を預かるの。
貴方の判断一つで、子の子達が命を落とす琴だってあるわ。
それだけは、肝に銘じておきなさい」

澪「はい!」


さわ子の真摯な訓示を受け、澪は決意のこもった瞳で復唱した。



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