66:マクロスS[saga]
2011/07/11(月) 21:34:31.30 ID:W5HBytWl0
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唯「ムギちゃん、ありがとう」
律「ほんと悪いな」
紬が運転する車の後部座席で、二人がパンをかじりながらお礼を言う。
紬「いいのよ、私はきちんと食べてきたから。
それにしても、買い置きのパンがあってよかったね」
唯「ほんとよかったよぉ」
紬は、バックミラー越しにパンを頬張る二人を見、いつものポワポワした微笑を浮かべ、続ける。
紬「でも、これからバイト先、遠くなったんだから、もうちょっと早く起きてね」
唯律「「は〜い」」
つむぎの言葉に、唯と律は声をそろえ、無邪気に応えた。
唯と律は身寄りがなく、廃墟寸前のボロアパートに二人で暮らしていたが、生活費や学費を稼ぐため、週に何回かアルバイトをしていた。
人気バンドのギターとドラムとはいえ、まだ、インディーズで名前が売れ始めたというだけで、生活費をまかなえるほどの収入などはなかったからだ。
紬は、経済的に余裕はあったが、友人とバイトをすることに意義を見出し、二人と共にバイトをしていた。
3人は、今までも、娘々(ニャンニャン)と言う、中華料理チェーン店で働いていたのだが、
今日オープンする、バトル・サクラガオカにほど近い、トヨサト支店に3人そろって移動となったのだった。
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