76:マクロスS[saga]
2011/07/11(月) 21:59:15.05 ID:W5HBytWl0
―――
さわ子「ど〜ぞ〜」
どことなくやつれた澪が、さわ子の執務室をノックすると、いつものように脱力仕切った返事が返ってきた。
澪「秋山澪中尉、入ります」
さわ子「はいはぁい」
暢気なさわ子の返事に、小さくため息をつくと、澪はさわ子の執務室へと入っていった。
澪「お呼びですか?」
さわ子「授賞式お疲れ様。
そしてフォッカー勲章おめでとう」
澪「……ありがとうございます」
さわ子「あら?パイロットとして最高の栄誉なのに、あんまり嬉しそうじゃないわね」
澪「えぇ、まぁ……」
さわ子は、げっそりとした澪の様子を見て、呆れたようにため息を吐く。
さわ子「そうとう取材構成がきつかったみたいねぇ」
澪「はぁ……まぁ……」
さわ子「まぁ、気持ちは分かるけど、これからはそんなことでめげてちゃぁだめよ、秋山澪大尉」
澪「はい……え?」
澪はさわ子の言葉に違和感を覚え、問い返す。
澪「昇進……ですか?」
さわ子「フォッカー勲章を受け取るような武勲をあげたんだもの、当然でしょ」
澪「はぁ……」
さわ子「そして、貴方に小隊を任せるわ」
澪「え!?私にですか!?
なぜ?」
さわ子「今度のことで人的被害が多くてね。
新たに部隊編成をやり直すことになったのよ」
澪「ですが、私は隊長の器ではありません。
実戦経験もまだ1回しかありませんし」
さわ子「なぁに?澪ちゃんは私の人選に文句でもあるわけ?」
澪「いえ、そう言うわけでは」
笑顔で凄むさわこの様子に、澪は思わず、後ずさりする。
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