5: ◆rVDRt1VsVI[saga sage]
2011/06/09(木) 17:14:50.32 ID:58E1B54qo
「……あちぃ」
うだるような夏の暑さに、俺は思わず呟いた。
べたつくTシャツが最悪の目覚めを演出してくたようだ。
ここまで酷い目醒めも久しぶりかもしれないな……
「こういう日は、クーラーをガンガンに効かせた部屋で一日を過ごすのが一番だろうな……」
という俺の呟きを待っていました、といわんが如く俺の電話が着信音を奏で始めた。
発信者は当然のごとくあいつだろう。
何コールかをスルーするために緩慢な動作で起き上がり、俺は携帯を取った。
『さっさと出なさいよ、バカ』
「そうは言うが、俺も今起きたばかりでな」
本当は電話に出るのも気が進まなかったんだがな、などとは口が裂けても言わない。
そんなこと言った日には閉鎖空間で神人たちのゲリラライブが始まっちまうだろうからな。
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