過去ログ - 観測者のメランコリー
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9: ◆rVDRt1VsVI[saga sage]
2011/06/09(木) 17:19:05.56 ID:58E1B54qo
「……これから、俺たちはどこへ行くんだ?」

俺の質問に、まゆりの目が丸くなる。
ダルはまゆりよりは軽く、だが少し心配の色を表情に出しながら答えてくれた。

「今日はオカリンが行こう、って言い出したんだお?まぁ僕としては、あんまり気が進まなかったけど……」

普通ダルが気が進まない、と言えば全く行動しないはず……それが橋田至、という人間なのだ。
そんなダルが気が進まないと言いつつもついてきているということは、よほどダルにとって魅力的な『何か』があるのだろう。

「……オカリン、やっぱり変だよう」

まゆりの心配そうに揺れる視線がまっすぐに俺を捕えた。
これ以上この二人に不信感を与えるのはまずいかもしれない。
この町のことや、他のラボメンのの存在も気になるところだが……
今はその『何か』を確認する方が先に感じた俺は、携帯をポケットから取り出し耳に当てる。

「……俺だ。どうやらこれから機関の機密情報を持つ者たちと情報交換するらしい」
「……気を付けろ、だと?誰に向かって言ってるんだ……俺は狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だぞ?」
「……あぁ、分かっている。そちらも気を付けてくれ。では、エル・プサイ・コングルゥ」


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