271:黒子毛
2011/08/01(月) 19:32:26.31 ID:3GIMrWrG0
暴走による錯乱という形で、自分以外の周囲の認識が出来なくなっていた一方通行。
その意識の中に二つの存在が現れた。
うち一つは認識したと同時に高速で後退していった。恐らくもう一つの方が逃がしたのだろう。
逃げた方の存在は凄まじい勢いで離れていく。
だが不思議とそこに焦燥感は感じなかった。
仮定の話、あれが自分の獲物で、自分から急いで逃げているとしても、その行為が全くの無駄な足掻きに思えた。
恐らく自分が追いかけようと思えば、あの獲物はひどく簡単に手に入れることができるだろう。そんな自信を生み出す何かが彼の背中にはあった。
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