79:黒子毛[saga]
2011/06/13(月) 17:57:42.40 ID:zcZvd3Iy0
芳川『せめてあと30分時間があれば、まだ手があったかもしれないけれど』
芳川『こうなったからには……仕方ないわ、一方通行。あの子をお願いね…』
一方「……あァ」
芳川『最後に、救えなくてごめんなさいと伝えておいて。…それじゃ』
一方「……あァ」
通話は終了した。
無機質な機械音が響き、どこか淋しげな一方通行の鼓膜を揺らした。
……どうしてだろう。
どうして、こんな。
自分は、こんなに。
こんなに大きな喪失感を感じているのか。
絶望より、闇より深い喪失感を。
そう。
自分の最後の希望が、掌から零れ落ちてしまったような。
そして、笑った。
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