130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 21:02:06.91 ID:IrZ68Ybwo
男「全うな職を探したいと適当な言い訳をついて」
男「……田舎にいる母さんの元を離れた」
男「そのとき、病院にいた母さん、俺を見て……なんて言ったっけ」
男「……そうだ」
男「『うん。なら、昔の親友を頼りにしなさい』」
男「嬉しそうに、笑って、そう言ってくれた」
男「俺が……母さんだけのためじゃなくて」
男「自分自身のために生きようとしてくれるのを信じて」
男「そんな息子の前向きな姿を……きっと喜んでくれたんだ」
男「……でも、俺は……それも嘘で」
男「ただ単に、手術費用の金が欲しいだけだった」
男「結局、母さんの死に際にも立ち会えなくて」
男「冷たくなった後の母さんを……ただ見つめることしか出来なかった」
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