61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:33:56.69 ID:IrZ68Ybwo
──部長室
男「これが、今週中の私の予定表だ」
女「は、はい」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:34:29.78 ID:IrZ68Ybwo
男「このご時世だからこその、なりふり構わずの営業なんだろうが」
男「こちらからすれば迷惑この上ないのでな」
女「そうですね……」
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:34:57.07 ID:IrZ68Ybwo
男「ああ。だから、君を採用した」
女「その時には、年齢も少し上ぐらいに見えましたし」
女「だから、ただの人事部の方だと思っていまして」
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:35:48.01 ID:IrZ68Ybwo
男「実は、親の七光りなんだ」
女「……え？」
男「具体的には、父がこの社の社長ってこと」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:36:22.46 ID:IrZ68Ybwo
──車内
男「さて、月に一度の病院での検査だ」
妹「はぁ……」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:36:50.83 ID:IrZ68Ybwo
妹「普段は何の支障もなく、それこそ、楽しい生活を送っていて」
妹「だけど、やっぱり、今のわたしは本来の自分じゃなくて」
妹「……何年ぐらいになるんですか？」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:37:47.51 ID:IrZ68Ybwo
妹「わたしは今回も駄目な気がしちゃうんですよね」
妹「以前と確かに状況は違うみたいですけど」
妹「急激な変化があったわけでもないですし……それこそ」
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:38:44.70 ID:IrZ68Ybwo
男「いつの日か、きっと前に進める日が来るはずだ」
妹「……そう願ってます」
男「ん……」
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:39:11.30 ID:IrZ68Ybwo
──親友の部屋
男「…………」
男「……なぁ、親友」
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/12(日) 18:39:57.11 ID:IrZ68Ybwo
男「あいつに……無駄な心配をさせてしまっている自分が嫌になるんだ」
男「妹がどんなに苦しくても、辛くても、悲しくても」
男「俺は、あの子の代わりをしてやることが出来ない……」
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