12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[sage]
2011/06/11(土) 22:29:02.84 ID:goJOdKVm0
部室の扉を開くと、もう既に梓がいた。
その背を見つけると同時に、律が頭を下げる。
律「梓、ごめん!朝のこと忘れててさ……」
梓はその声に振り向いた。
そして律を見て眉間に皺を寄せる。まだ怒ってるのかな。
梓「忘れてたって……。はあ……。もう良いですよ。別に今さら律先輩が何したって怒る気にもなれませんし」
刺々しい言い方に律が俯く。
その目には溢れんばかりの涙が溜まっていた。
空気が一気に悪くなった部室に、ムギが困ったように声をあげる。
紬「あ、あの!今日はもう、部活をやめときましょ?
つまらない気持ちで演奏なんかできないし、一旦気持ちを切り替えるためにも……ね?」
唯も私も、賛同の声を出す。
梓もため息を吐きながら、ムギ先輩がそう言うなら……と頷いた。
でも律は、力無く笑いながら手を振った。
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