12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)
2011/06/12(日) 15:56:40.52 ID:rh4En5UAO
■ベルベットルーム
・有里湊&瀬多総司(ペルソナ3・4より)
「は!」
気が付いたらまたあの青い部屋に居た。
目を瞑って開く時間よりも速く、一瞬で視界がガラリと変わる。
自分は確かいつもどおり仲間達とタルタロスを攻略して……。
ダメだ。思い出せない。
タルタロスから寮に戻ってから、自分がどうやってここに来たか、それが思い出せない。
もしかすると帰りの道中からここに来たかもしれないし、そうでないかもしれない。
(いつもならこちらから……)
「ようこそ」
突然名指しされた生徒のように肩を震わせ、声の方向を見る。
「イゴール……」
「ようこそお二人様」
(二人?今回は自分一人ではないのか……?)
横にいたのは、白いカッターの上に学ランを着た高校生くらいの男が。
互いに目を合わせ、その気まづい空気に耐えられずに軽く会釈をする。
「さてさて、今回はお二人をお呼びしたのは少し込み入った用がありまして…………」
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