418: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/22(水) 20:14:57.85 ID:Ug5ay8hpo
少年は必死で訓練を続けました。来る日も来る日も、ただひたすら力をつけていくのでした。
―――数十年が経過した頃、少年はついに天使をこの世に召喚することに成功したのでした。
しかし、少年の体は元々、天使の召喚を行うには不向きな体でした。
天使が空から、ゆっくりと舞い降りました。奇跡的に、天使は少年のことを覚えていました。
少年は、既に息絶えていました。全身を、己の血で染めて。
天使はひどく悲しみ、ひたすら泣き叫びました。少年の亡骸を抱え、目を覚まして欲しいと必死に願いました。
でも神は微笑んでくれません。少年が目を覚ます事はありませんでした。
天使の流す涙はやがて世界を覆い、その星を悲しみで埋め尽くしてしまいました。
自分の涙で溺れるその最後まで、天使は少年の事を想っていたのでした。
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