47: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/12(日) 18:19:29.93 ID:sTktK5qlo
汚水に足を取られながらアレイスターは地下水道の脇道に上がる。
その彼の姿に、学園都市統括理事長としての、世紀の大魔術師としての威厳は微塵も感じられない。
この瞬間、アレイスターと一方通行は完全に同じ領域に立っていた。
アレイスターが『堕ちた』のか、一方通行が『昇華』したのか、それは誰にも分からない。
紅い瞳の奥に一方通行が募らせている苛立ちを見て、しかしアレイスターは事も無げに答えた。
「結論から言えば不可能だ。 今の私には何の力も残されていない。
"君のとこの"エイワスに打ちのめされてしまったからね。 ご覧のとおり私は勿論、
『私』にも甚大なダメージが及んでいる。 エイワスほどの存在となると『アレイスター=クロウリー』に
均一に、しかも同時に干渉することが出来るらしい。 ・・・・・・『聖守護天使(アウゴエイデス)』、
そんなものが相手では私の手には負えんよ」
「・・・・・・・・・・・・」
無言を返す一方通行に、アレイスターは本当に意外そうに眉を上げた。
注意深く観察しないとわからない、瞬きのように一瞬ではあったが。
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