過去ログ - 蛇足 とあるフラグの天使同盟
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807: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/07/03(日) 17:54:45.06 ID:Wm3YHSc8o

本気でそう言っているとは思えない口調だった。周囲に立ち並んでいるはずの建造物は軒並み崩れている。
空爆でも受けたようなその一帯には、大勢の魔術師が力なく倒れていた。
その中でポツンと、白いフードで全身を覆ったいかにも怪しげな魔術師が佇んでいる。

その魔術師は自らを『クイト』、と名乗っていた。

クイトはまだ意識が残っていた魔術師に問いかける。上から目線で命令するでもなく、
脅すように凄むでもなく、ただ純粋に、問いかけた。
それが逆に、問い掛けられたロシア成教の魔術師を体の芯から震え上がらせる。


「クランス=R=ツァールスキーはどこにいる?」

「…………て、テメェ……こんな事をして……どうなる、か……」


息も絶え絶えに魔術師は敵意を向けてみせた。ただしその魔術師に目立った外傷は見当たらない。
額から血を流しているわけでもなく、手足がもげていたりもしない。
ただ圧倒的なクイトの力に気圧され、衰弱してしまったようにも見える。



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