818: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/07/03(日) 18:09:50.62 ID:Wm3YHSc8o
だから今回もクランスは突然襲撃してきた謎の魔術師が、"なぜか自分のすぐ真後ろにいる状況であっても"、
平静を保ち決して弱みを見せてはならないのだが、
「………地上の魔術師達は」
「うん? あぁ、礼を言わないといけないな。 "愉しませてもらったよ"」
この時、クランスの脳裏に『ロシア成教の終焉』というビジョンがはっきりと映し出されていた。
理由もわからず、ただ一方的に、ここまで徹底的に襲撃されたケースなど今まで無かった。
圧倒的な『強さ』は、反撃する気力すら根こそぎ奪ってしまう。
クランスは奥歯を噛み締めながら、訳もわからぬままロシア成教を滅茶苦茶にしてくれた
忌々しい魔術師の姿を見るために後ろを向く。
そこにいたのは全身を白のローブで包んだ、男なのか女なのかも分からない、顔も窺えない、
そもそも本当に人間なのかもわからない魔術師が当たり前のように君臨していた。
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