過去ログ - 蛇足 とあるフラグの天使同盟
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955: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/07/09(土) 20:02:04.72 ID:F/JBIqiLo

それは某国大統領が『何だか無性に核ミサイルのスイッチを押したい、連打したい』と言っているのと
同じだった。タクシーを走らせる運転手は全身を汗で濡らしている。一方通行はため息をつく以外のリアクションがとれなかった。


それから三〇分ほど走行していると、商店街らしき場所へ出た。
商店街といっても四六時中大勢の人間で賑わっているような雰囲気の場所ではなく、
長年住人と共に時を過ごしてきた老舗の古めかしい店ばかりが並ぶ静かな一角。

そこでわずかに目を見開いたエイワスが、


「ここで降ろしてくれるかな」

「え、でもお客さん……ここ目的地じゃないですよ」

「ここで降ろしてくれるかな」


全く同じ言葉を繰り返されると、人はある程度の重圧を感じる。それをエイワスなどという
訳もわからない生命体にされると尚更だった。運転手はタクシーを止めて代金を受け取り、
二人を降ろすと猛スピードでタクシーを走らせていった。よほど怖かったのだろうか。



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