過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part2
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894:1です ◆duJq3nZ.QQ[saga]
2011/07/23(土) 16:08:38.25 ID:RLQsDdtP0


いちごがわずかに笑みの形を作るが、それでも唯達は眉をハの字にしたまま動かなかった。
それから、「行く」、「戻る」の押し問答を続けていたが、しばらくすると痺れを切らしたさわ子が間に入ってきた。


さわ子「……若王子さん、あなたそんな体調で無理に決まっているでしょう……私がつき添うから、旅館に戻りなさい」

いちご「……でも、修学旅行……」

さわ子「あなたの体の方が大事でしょう、ほら、悪化しないうちに」


さわ子がいちごの背中を支えて立たせると、いちごも渋々了解した。
唯と姫子は急いで二人に駆け寄る。


姫子「早く戻ろう、いちご」

唯「私達もついて行くから!」


そう声をかけると、いちごはまた首を振った。


いちご「……私一人のせいで、二人の修学旅行を潰したくない……先生がついているから大丈夫」


見ると、確かにそれほど深刻そうではないが、それでも唯は不安げな顔でいちごにすがりついた。


唯「でも……だって心配だよ」

いちご「……そんな大勢戻ったって意味ない。付いてきてもらうより、何か私にお土産を買ってきてもらう方が嬉しい」


いちごなりの冗談だったのか、ふっと笑みを見せた。
さらにいちごは姫子を手招きし、そっと耳に口を寄せ、こそりと囁く。


いちご「……律達、遠出しているかもしれないし……せっかくのチャンスだから」

姫子「……いちご……」

いちご「……唯に誰か付いていた方がいいから」

姫子「……うーん……そっか……いや、そうだね……じゃあ唯に決めてもらうよ……私もどっちをしたいか分からないし……」


内緒話を終えた姫子は、いまだ心配そうな唯に尋ねた。


姫子「いちごはさわ子先生が送ってくれるみたいだけど……私達はどうしようか?」

唯「ううう……えっと……」


*選択肢*

A:「……せっかくいちごちゃんもああ言ってくれているし……どこかにいってみようか?」
   あんまりいちごちゃんに気を遣わせてもね……予定通り遠出する?

B:「じゃあ、少しこの辺りを見たら、早めに帰ろうか?」
   いちごちゃんが心配だしね。他にもいろいろお店があるだろうし。

C:「ううん、やっぱり付き添いたいな……」
   うん、やっぱり班員皆で旅館に帰ろう?

D:「い、い、いちごちゃ〜ん……うえーん!」
   ごめんね、もっと早く引き上げればよかったね……思わず号泣。




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