過去ログ - 梓「最後の花火に今年もなったなー」
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2:名無しNIPPER[sage]
2011/06/12(日) 21:01:57.02 ID:kTga5cfAO
【第一部】
打上げ花火が上がる音が聞こえる。わたし――中野梓はカーテンを開き、外を眺める。地上から打ち上げられた緑色の閃光が空に向かっていき、そして破裂した。ドーンという音がして、大きな花が空に咲く。それが終わるか、終わらないかのうちに次の花火が上がり、見ている者を飽きさせない。
部屋に置いてあるテレビの天気予報は夏の終わりを告げていたが、この街はいっこうに落ち着く気配を見せず、それどころか異様な盛り上がりを見せていた。
それもそのはず、今日はこの街最大のイベントである花火大会の日だった。その内容といえば、花火を上げ続けるだけの単純なものだったが、花火の量が多く、そこに出店や出し物が加わり、国内でも有数の花火大会となっていた。
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