過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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104: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/17(日) 18:04:53.23 ID:3RNaMLYEo
 ほむらはあまりの事に言葉も無い。繰り返す時間の中、まどかの魔力を目撃してきた者として、
この醜態が信じられない。

ほむら「……まさか」

 ほむらはキュゥべえの言葉を思い出す。

QB『君達魔法少女にとって、特に重要なのは精神の在りようだね。
 感情エネルギーを武器に戦う君達は、心の強さが、力の強さに直結する』

ほむら「まどか、もう一度弓を引きなさい!」

まどか「う、うん」

 再び、弓を絞る。
 矢じりが光り、通常の魔女ならいとも簡単に粉砕するであろう、強烈な魔力がこもる。
 だが、それでもワルプルギスの夜には通用しない事が、ほむらにも分かった。
 最初の一撃と同じ程度の力しか出せていないのだ。

まどか「だ、ダメ。これじゃ全然足りない」

ほむら「慌てないで、そのまま矢に魔力を集めて。
   時間なら私達が稼ぐから」

 その言葉を聞いて、あらためてまどかは仲間を見る。
 皆、一様に消耗しているのが見て取れた。回復する余裕も無かったのだろう、体中の傷が
それを物語る。しかし誰も深手を負ってはいなかったし、諦めた目もしていなかった。
 皆がまどかを見て、言葉を待っている。
 まどかは頷く。

まどか「ごめん、みんな、ちょっとだけ手伝って!」

マミ「オッケー、任せて!」

杏子「ったく、ホント世話焼けるよな」

さやか「こりゃ後で奢り決定ですな?」

 魔法少女達がまどかを中心に、防御の布陣を作る。
 左翼にマミがリボンの壁を、右翼に杏子が鎖のフェンスを作り、さやかは剣を十字に構え、
治癒魔法を全開にして、正面に立つ。

ほむら「信じるの、まどか。あなたはあいつに負けたりしない」

まどか「ほむらちゃん……」

 ほむらは、弓を絞るまどかの背中から、自分の手を重ねた。

ほむら「私に残った魔力を、あなたに託す」

 目を閉じて、つぶやく。

ほむら「大丈夫、絶対に上手くいく。あなたは最強の魔法少女。あなたは、私達の希望なのよ」


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