過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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110: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/17(日) 18:38:08.91 ID:3RNaMLYEo
 ビルの屋上。
 杏子が風に煽られながら、さやかの様子を見ている。

杏子「ちぇっ、何やってんだアイツ」

 望遠鏡を外して、一人ごちた。
 この所ずっと、杏子はさやかに対して、機嫌が悪い。
 さやかがすっかり『幸せバカ』になってしまった事が面白くないのだ。

杏子「ゲーセンでも誘うかと思ったけど……」

 その計画は敢え無く中止である。
 杏子は下校中の生徒の列を眺めながら、物思いにふける。
 人が多い街。その中に、つい見知った顔を探してしまう。

杏子「ちょっと、魔法少女が増えすぎたかな」

 人が多い場所は魔女も生まれやすい。とはいえ、魔法少女が一箇所に五人も集まれば、
グリーフシードの需給がバランスを崩す日も遠くないだろう。

杏子「……潮時、かな」

 その時、生徒の列の中に目当ての顔を見つけた。
 まどか、ほむら、それから面識の無い緑髪の少女が並んで歩く。
 杏子はテレパシーを飛ばす。

杏子『オーイ、ちょっとツラ貸しなよ』

まどか『杏子ちゃん?』

ほむら『なにかしら』

杏子『いやー、なに、ちょっとさ、遊びにでもいかない? たまには楽しまないとさぁ』

 相当な距離があったが、杏子の視力には、二人が笑いを堪える仕草がしっかり見えた。
 杏子はムッとして、言う。

杏子『んだよ、嫌なら無理にとは言わないよ』

まどか『違うよ、杏子ちゃん。わたし達も呼ぼうと思ってたところ』

杏子『あー?』

まどか『マミさんの家にお呼ばれしてるの。杏子ちゃんも一緒に行こう?』


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