過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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111: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/17(日) 18:45:16.94 ID:3RNaMLYEo
 見滝原の幹線道路。
 巴マミはかつて事故に遭った現場を訪れている。
 そこは両親を失った場所でもある。

マミ「私、まだ生きてるよ」

 花を捧げ、見つめていると、事故の顛末が思い起こされた。

マミ「もしもあの時、違う願い事をしていたら……」

 両親を生き返らせて、と願っていたら。
 マミは頭を振って、気を取り直す。
 懺悔するかのように、自分の半生を振り返る。

マミ「自分のために祈った私は、ずっと人のために生きると思ってたの。
  見返りなんてない。怖くても辛くても一人で我慢するのが当たり前で……」

マミ「でもね、友達が出来たんだよ。
  その子は私の事、もう一人ぼっちじゃないって言ってくれた」

マミ「父さん、母さん」

マミ「私もう少し生きてみる。
  化け物だとしても、醜い生き方だとしても、私は、大好きなあの子達と一緒に
  もう少しだけ生きていたい」

マミ「ごめんなさい。せめて会いに行く時は、化物に変わる前にするから……
  だからどうか、許して」

 マミは花の墓標に背を向けた。
 零れそうな涙を拭いて歩き出す。
 歩きながら、いつもの柔らかい笑顔を作って、これからの事を考える。

マミ「さ! お茶の準備をしなくちゃね。あの子達を待たせたら、可哀想だもの」


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