過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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20: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/06/30(木) 23:55:45.89 ID:/ZSKL5Oxo
さやか「なんかさー、悪い所ばっかり強調してない?」

ほむら「言ったはずよ。甘い考えは捨てなさい」

 まどかが沈黙を保っている事が、ほむらには不安だった。あの妙に鋭い勘を働かせて、また核心を
突こうとするのではないかと身構えていたのだが、結局それは取り越し苦労に終わる。

まどか「ほむらちゃんは、それで平気なの?」

 どうやら、いつもの優しい考えにとらわれて、黙り込んでいたらしい。
 都合の悪い事を聞かれずに済んで、ほむらは内心ほっとした。

ほむら「私は平気よ」

まどか「でも」

さやか「じゃあさ、皆で一緒に戦ったらいいんじゃない? 皆魔法少女になってさ。
    そしたらあんたも寂しくないし、願い事も叶うし、ほら、一石二鳥ってやつ?」

 無警戒だったさやかの方が、これ以上無いくらい都合の悪い事を言い始めた。
ほむらは怒りを感じながら、矛先を慎重に見定める。

ほむら「黙りなさい、美樹さやか。あなたは本当に愚か者ね」

さやか「な、なによ。そんな言い方無いでしょ」

ほむら「いいえ、言わせてもらうわ。これだけ話したのに、あなたは何も分かってない。
    私達が何のために戦うのか、誰のために戦うのか、あなたの言い草がどれだけ
    私達を侮辱する事になるか。
    命を賭けるというのは、それ以外方法が無い者がすれば良いこと。
    人並みの平和の中で生きているあなたが、そんな軽はずみな気持ちで契約するなら、
    私はあなたを許さない」

さやか「……あー、うん、そうだよね。
    ゴメン、私が悪かったよ、うん」



 店を出て、別れる前にまどかが言う。

まどか「ほむらちゃんはなんで、魔法少女になったの?」

ほむら「あなたには、関係の無いことよ」

 こうして気持ちと裏腹のやり取りをする事も上手くなってきたと、ほむらは思った。


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