過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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21: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/06/30(木) 23:57:45.81 ID:/ZSKL5Oxo
 ほむらの自宅。浴室で。

 ほむらは帰宅すると猫の世話を始めた。
 髪を結って、半袖にショートパンツの格好で、猫にシャンプーをかける。
短い袖を肩までまくって、お湯を嫌がる猫にぶつぶつと話しかけながら、念入りに洗う。

ほむら「もう、あなた勝手に擦り寄ってくるんだから、ノミくらい、おとなしく取らせなさい」

 その黒猫は元々は野良で、ずっと前にエイミーと名付けられていた。
ほむらが時間を巻き戻す度に、すぐに車に轢かれて命を落とす運命にあるのだが、
ある事情により、ほむらは毎度欠かさず、その小さな命を救っている。

ほむら「ほら、あなたも手伝って。この子、全然おとなしくしてくれないんだもの。
    ……くすぐったいって、仕方ないでしょう。こんな事に魔法を使うわけにも……」

 そこにはほむらとエイミーしか居ないのだが、ほむらは他の誰かに話しかけるように喋り続けた。

ほむら「……今回のまどかは、いつもと違う。もしかしたら時間の繰り返しで因果を束ねた事が、
    記憶にも影響してるのかもしれない。そんな事って、有り得ると思う?」

ほむら「……そう。だとしたら厄介ね。今のまどかはどんな行動に出るか、私には予想しきれない。
    あなたの手を借りる機会が増えそうね」

ほむら「……バカな事言ってないで、手伝って。
    それじゃ、まるで猫と一緒じゃない」

 時折、ほむらは笑みを浮かべていた。それはつい最近まで、ずっと長い間、忘れていた表情だった。


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