過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
1- 20
32: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/04(月) 20:52:49.46 ID:sQTKwEORo
 結局、ほむらは二人の同行を許した。

 できることなら、避けたかった事ではある。
 彼女は二人に対しても能力を見せたくないと考えていたし、ある秘密のために、付きまとわれる
と不都合が多い。
 致命的な情報は隠し通すとして、銃の出所ひとつ取っても、馬鹿正直には話しにくい事なのだ。

 それでも、巴マミに任せるわけにはいかない。彼女本人はともかく、彼女と行動を共にする
キュゥべえを、出来る限りまどか達から遠ざけたかった。

ほむら(せめて少しでも悪い印象を持たせるように、努力するしかないわね)

 オマケのように、猫のエイミーも一緒にいた。
 猫の足では遠い距離を、まどかが抱いて歩く。

 魔女退治。
 ソウルジェムの反応を手がかりに魔女を探す。地道に足を使って――というのは普通の
魔法少女の話。ほむらは魔女が出現する時と場所に、最短経路で到達できる。
 魔女の結界に侵入する。
 使い魔を小火器で蹴散らし、結界の奥へ進む。
 その最深部に現れたのは、薔薇園の魔女、ゲルトルート。

まどか「あれが、魔女?」

さやか「うわ……グロい」

 ほむらはまどか達を置いて、薔薇園を見下ろす高台から飛び降りる。

 彼女の戦いぶりには平凡なところも、奇妙なところもあった。
 それはまどか達にも分かった。彼女達も以前、マミとの共同戦線を目撃し、個性の差を
認識しているのだ。

 まず使用する武器が実在の銃と火薬であることが、魔法少女として相応しくなかった。
 スピードや身のこなしも、普通の人間と比べ、かけ離れたものではない。マミに比べると
見劣りするように感じられた。
 だが、その動きで難なく魔女の猛攻をいなしてしまう事こそが、もっとも奇妙な点だった。
彼女はゆらりとした動きで、彼女以上に素早く、多角的な魔女の攻撃をかわし続けた。
 まどか達の目で追える程度の、ごく普通の体裁きで、魔法的な手段は何ら感じさせないまま
一方的に銃撃を浴びせ続ける。
 時折、使い魔がまどかの方へ飛んでくると、その機先を制して銃弾が撃ち込まれ、確実に彼女達を
守る。これは道中からずっと、そうだった。
 そうして一分の隙も見せないまま、危なげなく魔女にトドメを刺し、戦闘を終えた。

 グリーフシードが地へ転がり、結界が解ける。
 ほむらはまどか達の方に歩いてきて、言った。

ほむら「こんなものよ。大体理解できたかしら」

 ほむらはグリーフシードを浄化に使った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
128Res/154.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice