過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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46: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/06(水) 20:39:19.78 ID:qhCRi9rlo
 少し未来の話。二週間ほど先の見滝原市。ほむらにとっては過去の体験。一つ前の時間軸。

 ほむらはワルプルギスの夜に敗北した。
 彼女の目の前で、まどかが契約を結ぶ。

まどか「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。
   全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」

まどか「神様でも何でもいい。
   今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。
   最後まで笑顔でいてほしい。それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。
   これが私の祈り、私の願い。さあ、叶えてよ、インキュベーター!」

 眩い光に包まれ、まどかは魔法少女になった。
 壮大な願いと、それに見合う強固な意志。彼女の祈りはそれまでのどんな魔法少女をも
超えて、結実した。
 その途方も無い魔力が、宇宙そのものを標的にして、弓の形を作り上げる。

ほむら「イヤーッ!」

 口を衝いて出た声。感情任せのそれは悲鳴に近い。

ほむら「やめて……やめてよ、お願いだから」

 パニックに陥りそうな思考を、頭を振って繋ぎ止める。
 まどかが弓を下ろすと、渦巻く雲の隙間から夕陽が差し、彼女達を赤く染めた。

ほむら「まどか、その願いがどんなに恐ろしい事か、分かってるの?
   人の精神は、永遠を生きる事はできない。全ての時間と全ての宇宙へ干渉し続ければ、
   きっとあなたは、あなたの自我さえも失って、宇宙の歯車に成り果ててしまう」

まどか「いいんだよ、ほむらちゃん。わたし、それで良いって思えたの。
   みんなの涙が間違いじゃなかったって、証明できるなら」

 まどかは微笑む。どこか寂しさを帯びた笑顔だった。

ほむら「だからって、あなた一人が犠牲になっても良いって言うの?
   あなたを大切に思う家族も、私の事も、みんな置き去りにして」

 涙が流れた。言葉につられて、感情の箍が緩む。

ほむら「きっと私はもう、あなたがいない世界では生きられない。
   繰り返した時間の中で、数え切れない人を犠牲にして。
   それでもあなたが消えてしまうなら、もう私には未来を生きる資格が無い」

 嗚咽が漏れる。自分の足を押し潰す岩盤にすがるようにして、息を整える。
 涙で霞む目もそのままに、顔を上げ、最後の懇願をする。

ほむら「お願いだから、私を置いていかないで」

まどか「ごめんね。ホントにごめん。
   わたし、ほむらちゃんの事も、パパもママも皆大好きで、絶対に守りたい。
   絶対に、誰も見捨てたりしたくない。
   だから、どうしても私がやらなきゃいけないの」

 揺るがない決意。まどかは振り返り、ワルプルギスの夜を睨む。


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