過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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60: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/09(土) 02:59:33.58 ID:VUotToyTo
 ほむらの自宅。

ほむら「それで、私にどうしろって言うのよ……」

エイミー「えへへ、ほむらちゃんは全部解決してくれるんだよね?
    だったら、さやかちゃんの事も助けてあげなきゃね」

ほむら「人の恋路を邪魔するなんて、趣味が悪いわよ」

エイミー「でも、やらなきゃ、さやかちゃんは駄目になっちゃうから」

 エイミーの中のまどかは、やけに上機嫌だった。
 彼女は相変わらず猫の体を借りて、ほむらの相談相手を務めている。

 ほむらはつくづく恨めしく思う。
 美樹さやかには何度も警告を重ねて、予めソウルジェムの真実も伝えた。にも関わらず、
その意志を変える事はできなかった。
 まどかへの影響も大きい。全てを救う、その約束も今や風前の灯になってしまった。

ほむら「確かに、私は、なんでもする覚悟よ。
   たった一つの祈りのために、他の事は諦める。そう言った事もある。
   けど、だからってプライドまで捨てるつもりは無いわ」

エイミー「でも、それしか方法は無いんだよ。わたし、全部見えてるもん」

 エイミーの未来視は、濫用すれば穢れを溜め込むばかりか、精神的負担も相当に抱え込む事になる。
 彼女は以前、キュゥべえの目を通して、過去の魔法少女達の運命を目撃しているが、それは
思い返すだけで吐き気が込み上げるような凄惨な体験であった。
 未来視の濫用はそれと同じ結果を引き起こす。
 さやかの未来を占えば、それを試した数だけ彼女の悲しみと不幸な結末を追体験する事になる。

 ほむらもそれを良く知っていた。繰り返した時間の数だけ目撃した、まどかの死。それは悪夢
以外の何者でもない。
 だから、こうしてエイミーの未来視が惜しげもなくさやかのために使われる事を、羨ましくも、
また、少々面白くない事だとも感じてしまう。

 ともあれ、そうした事情により、エイミーが積極的に未来視を活用するケースは稀だったのだが、
それが今回、さやかの件でほむらが行き詰りを見せたため、珍しくエイミーが主導権を取って、
目指すべき未来と、そこに至る方法を示したのだ。

 しかしその内容がまた、ほむらにとっては甚だしく不服だった。


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