過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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67: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/09(土) 03:14:44.79 ID:VUotToyTo
 翌朝。登校中。

 少し早めに登校するさやか、いつもの待ち合わせの場所に着くと、既にまどかが待っていた。
 彼女はさやかを見るや否や飛びついてきた。昨日、さやかを心配して、遅くまで探し回ったらしい。

さやか「ごめんね〜。ホントにごめん。
   あたしなら大丈夫だからさ。もう心配しないで」

 話を聞くと、どうもあの杏子と共に、駅周辺でニアミスしてたらしい事が気になったが、
ともかくさやかは謝り通すのだった。
 ほどなく仁美が現れる。
 さやかは恋敵に会うのが気まずかったが、向こうは平然と話しかけてくる。

仁美「さやかさん、おはようございます」

さやか「う、おはよう」

仁美「昨日はどうでしたか? 上条君と会っていらしたのでしょう?」

 仁美は笑顔だった。さやかにはそれが逆に怖い。

さやか「いや、別に、何もなかったかな?」

仁美「あら、そうですの。残念ですわ」

さやか「残念って、あんた」

仁美「きっと上手くいくと思ってましたのに。でも、それなら私にもチャンスは残ってますのね。
  昨日は振られてしまいましたが、今日こそ――」

さやか「ちょっと待って! それは待って」

仁美「ええ、どうしてですの?」

さやか「どうもこうも……」

仁美「じゃあやっぱり、私達ライバルですのね。宜しくお願いしますわ」

 やはり、仁美は笑顔だった。



 教室。
 暁美ほむらは、登校してくるなり真っ先にさやかの席まで来て、言う。

ほむら「美樹さやか、ちゃんと戻ってきたのね」

さやか「あんたねぇ……」

ほむら「別に私は、人のものを横取りする趣味は無い。あなたがウジウジしてたから、
   仕方なくやってあげたのよ」

さやか「すっげームカつく事、ドストレートに言ってくれるわね」

ほむら「本音よ」

さやか「あとで覚えてなさいよ」

 ほむらが自分の席に着く。
 それを待って、さやかは誰にも聞こえないように呟く。

さやか「まあ……ありがとね」

 恭介の席がある方には、視線を送る事さえ憚られた。
 恐る恐る目をやると、運悪く恭介もこちらに気付き、手を振ってくるのだった。

 ちなみに、この数日間、佐倉杏子は屋上を始めとした各所を望遠鏡で覗いており、
そこで繰り広げた寸劇を一部始終、目撃している。
 それを当然のように、後々まで、彼女達をからかうネタとして活用したのだった。


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