過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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86: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/16(土) 17:30:05.47 ID:KDL2y4Vxo
 見滝原中学。教室。

先生「というわけで、皆さんはメールの内容に細かくケチをつける大人には、絶対ならないように!
  ……はい。それじゃ今日のホームルームはここまで。皆さん、気をつけて下校して下さいね」

 生徒達は一様に脱力して、放課後の活動を始める。

さやか「仁美、ごめん、今日もちょっと野暮用が……」

さやか「ごめん、ごめんって! 今度絶対埋め合わせするから、ね」

 最近は志筑仁美と一緒に下校する事も、ほとんど出来なくなっていた。

さやか「はあぁぁ。なんだかあたし、どっと疲れたよ」

まどか「てへへ。これからもっと疲れるのにね」

さやか「ホントにね……」

ほむら「二人とも、早く行くわよ。巴マミは先に行ったようだし」

さやか「はーい」

 ほむらとしては、まどかが魔女退治に同行するのはどうか、と思わなくもないのだが
一人にしてキュゥべえに付き纏われるよりは、目の届くところに居てもらう方がマシではある。
 それに、正直な所、こうして一緒に下校するのも満更ではないように思えていた。
 ワルプルギスの夜も近い。呑気な事を言ってられる時期でもないのだが、まどかの近くにいると
つい楽しかった頃を思い出してしまう。

まどか「ほむらちゃんってさ、なんだか、カッコいい名前だよね」

 不意を突かれて、返事に詰まる。
 楽しそうに言うまどかに悪気は無いのだろうが、その言葉は、繰り返しの中で
しばしばほむらの胸を抉るものだった。

ほむら「……そんな事ないわよ。からかわないで」

まどか「てへへ。ごめん」

 思いの外、動じなかった今回の自分自身を、ほむらは不思議に思う。
 いつもより心に余裕が有る。それが油断による物なら言語道断だが、そうとも思えなかった。

 ほむらは何となくエイミーの事を考えた。



杏子「どうしたんだい? マミ。元気ないじゃんかよ」

マミ「佐倉さん、ちょっと聞かせてほしいのだけど」

マミ「あなたがこの街へ来る時、キュゥべえからは何を言われたの?
  初めから暁美さんの事は聞いていたようだけど」

杏子「んー? どうだったっけなぁ」

杏子「……魔法少女を二人、とっちめてほしい、って。
  最初は乗り気じゃなかったから、突っ撥ねたんだけどさ」

マミ「でも、結局はここに来たのね」

杏子「そうそう。あの時は確か……
  あたしにやらせたら勢い余ってぶっ殺しちまうぞ、って言って脅したのさ。
  それで引き下がると思って。そしたらあいつ、それで構わないって言うから。
  胡散臭い話だったけど、それで二人に興味が沸いて、結局来ちまったんだよねぇ」

エイミー「わたし達の事、こ、殺しちゃうつもりだったの?」


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