過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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92: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/16(土) 21:09:29.88 ID:KDL2y4Vxo
 玄関前。
 エイミーは一人、待ちぼうけをしていた。
 どうしても席を外してほしいとほむらに頼まれたからだが、その理由は気恥ずかしさだけでなく、
別にも有る。
 案の定、その『理由』が訪ねてきた。

まどか「エイミー? どうしたの、中にも入らずに」

エイミー「えへへ、待ってたんだ」

まどか「入っていいかな?」

エイミー「ダメ。わたし、あなたを止めるようにお願いされてるの」

 まどかは少し驚いて、それからすぐ悲しみの表情に変わる。

まどか「やっぱり、わたし邪魔なのかな」

エイミー「ううん。それは違うよ。全部あなたのためだもの。
    あなたと、私のために、みんな頑張ってくれてる」

まどか「でも、わたしだけ何も知らない。ほむらちゃんだって、わたしにだけ冷たい。
   どうしてなの? わたし、こんなの嫌だよ」

エイミー「……今のほむらちゃんは、そうしないと戦えないの。
    あなたにだけは、自分を曝け出す事を怖がってる。
    拒絶される事も怖がってるし、反対に受け入れられてしまったら、
    自分はきっと弱くなるって、そんなふうに思ってる」

 神妙な調子から一転して、エイミーは猫の笑顔を作ってみせる。

エイミー「でもね。えへへ……ホントは打ち明けたくて仕方ないんだよ。
    本心では、わたしの知ってる事、全部あなたにも知ってほしいって思ってる。
    えへへ、こんな事聞かれたら怒られちゃうよね」

まどか「わたしだって、教えてほしい! ほむらちゃんの事、ちゃんと知りたいもん」

エイミー「う〜ん、じゃあね、約束して」

まどか「え?」

エイミー「ほむらちゃんには、絶対内緒」

 まどかは黙って頷いた。
 エイミーが目を合わせて、自分の過去の体験をまどかの瞳に直接投影する。
 映像の中で、まどかはほむらに抱擁され、悲痛な告白を受ける。
 それは前回の時間軸、同じ場所、同じ時間での体験だった。


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