過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/13(月) 12:34:53.58 ID:rcMx1OsAO
だが現実はより悪夢的な方面へと事を運んだ。
「ぶぉおっ」
自分の体を覆う大きな影に、猿人の母は一瞬何が起きたのかを理解できなかった。
しかし全ての悲劇を目の当たりにしたのは直後である。
「ぐるるるる…」
戦斧「! いやぁあぁあ!」
一瞬の間に跳躍したロングホーンは猿人の真上を越えて、投げられた子猿を食ったのだ。
子猿をくわえる大きな口からは、おびただしい量のヨダレが滴り落ちる。
戦斧「その子に手をかけるというのなら…!」
母の死の覚悟は、怒りと戦いの覚悟へと変わった。
何をしてでも子を守る。
使い慣れた自身の獲物を取り出そうと背中へ手をやるが…。
戦斧「……あ…」
斧は逃げる途中で棄ててしまっていた。
もはや逃げる術も、抗う術も残されてはいなかった。
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