過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/16(木) 23:16:33.19 ID:8K8JjamC0
トロピコ「かっこいいだろう!あたまががったいするんだぜ!」

アクアン「……」

シュトラ「すごい!すごいよこれ、かっこいいよ!」


ひどく勢いを増して感激するシュトラに大して、アクアンは退屈そうにクリスタルチューブの内面をなぞるばかりだった。


鮫「コハァァァアア…」


ガラスで仕切られた向こう側には奇妙なサメが一頭、大人しく泳いでいた。

頭部は平たく円盤型で、胴体との継ぎ目には歯が並んでおり…。


鮫「コハァ」カパッ

シュトラ「わああ!口を開けたら頭と身体が離れたよ!」


まぁ、そういうような生き物だった。


トロピコ「すごいだろ!?なづけてソーサーヘッド・シャークだ!」

アクアン「ただの鮫型のゲルフィッシュだろ?」

トロピコ「わかってないな!こいつはてきをかくにんするとえんかくですいりゅうをうみだし、そいつをふきとばしてしまう、すごいのうりょくをもってるんだ!」

シュトラ「すごい!すごいよトロピコ!しかも口を開くと頭と身体が分かれるんでしょ!?」

アクアン「なんでそこで感激できるん?」

トロピコ「だよな!やっぱ、とうぶにどっきんぐするのはおとこのろまんだよな!」

アクアン「にっひー、付き合ってらんねー、時間無駄にしちゃったよ、帰ろ帰ろ…ん?」


アクアンがホログラムパネルを操作してチューブ内を移動しようとしたその時だった。


鮫「……」


ソーサーヘッドシャークが黄色い眼を光らせて、こちらを見ている。


アクアン「…おい、おいおい、トロピコ緊急停止…!」

トロピコ「え?なに?」

シュトラ「ん?」

鮫「コハァァアアアア!」


どんっ


アクアン「ぎゃあぁぁあああああ」

シュトラ「うわあああぁぁぁぁあ」


突然のチューブ内の水圧と共に、アクアンとシュトラの二人は管に沿ってどこかへ吹き飛ばされてしまった。


トロピコ「…いっけね、モードまちがえてた」


持ち主のトロピコだけは吹き飛ばされなかったという。


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