過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/17(金) 00:31:30.30 ID:4jjXAgBAO
赤錆びた機械が宙に浮き、ゆっくり進んでいた。
途中でピタリと停止すると、機械は本体の両端に備わった柔軟に可動する腕を下ろして、地面の瓦礫をまさぐりはじめた。
しばらく車輪やら大きな歯車やらをポイポイっとよそへ放り投げていたが、目標のものを掴んだらしく、金属ごみの中からついに目当ての品を取り上げた。
巨大なスパナの腕が握っていたのは、何の変哲もない鉄パイプだった。
ピコラ「よし、さすがは僕のスパナだ、良いパーツを引き当ててくれる」
その様子を瓦礫の丘で遠巻きに伺っている小人がいた。
全身赤い体毛に覆われた、獣とも人とも似つかない小人。
火山の近くに住む工兵種族、マシンイーターだ。
「あんなパーツで強化できるのかなぁ…」
職人・ピコラの隣の少年はため息をついた。
ピコラ「まぁまぁゲット君、機械は繊細なんだ、無駄なパーツは使わないように、これでも吟味してるんだよ」
ゲット「そうなのかなぁ…」
ピコラ「ゼノパーツは一生の仲間、パーツに妥協はできないんだよ…叩けば作れるもんじゃないってこと」
ゲット「…わかった、待ってる…」
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