過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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2012/11/13(火) 00:13:52.29 ID:YIlUTXXAO
龍と相対したイニシエートの回線は混雑していた。
守護者、守護聖天、精霊。様々な増援要請が出され、バーサーカーは散り散りになって飛んでゆく。
増援要請に“光器”こそなかったが、現場はその手前まで恐慌していたことだろう。
唯一、彼らを安心させたのは、銀髪団の最後の一人が洞窟へ突入していった瞬間だろう。
カオスワーム討伐のために欠かせない、洞窟内探索の要員を無事に送り届けることができたのだ。
使徒としての目的は、可能な限り達成された。
『……標的、ガルクライフドラゴン』
『戦闘能力未知数……現時点より、任務を変更』
『ガーディアン、グラン・リエスは後方支援、当エリアに在する使徒イニシエート全部隊……標的の殲滅、または捕縛せよ』
イニシエート、そしてガーディアン。
彼らの体は黄金のように美しく、姿は飛空機のように、空のために洗練されている。
無機物だが、彼らには魂がある。
個々の感情だってある。
だが、それを押し殺す。
確実なる死への恐怖を抑え込むのだ。
全ては増援が来るまでの時間稼ぎのために。
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