過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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663:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/14(水) 23:54:44.22 ID:82XwCJrh0
ジョー「いっひー!なんて地形だ!」
ゲット「あ、脚が壊れるよ……」
できるだけ平坦な道を選び進んでいたにも関わらず、火の援軍たちは音をあげはじめた。
それもそのはず。平坦な道とは最低でもビーストフォーク基準。ヒューマンとは身体能力が全く違うのだ。
コートニー「ちょっと、へばるの早くない?」
何しにきたのよ、辛口に言う彼女は氷の結晶に乗ってふわりふわりと浮いている。
ヒューマノイドたちはその姿に文句の五つや六つも言いたくなったが、自分らがお荷物になっていることは紛れもない事実であった。
それにここにはドラゴノイドもいる。彼らの前で無様な姿は、なかなか見せられないらしい。
とはいえそんなことを気にもしないジョーとゲットは、素直な弱音を吐いて皆のモチベーションを下げているのだった
ホーバス「ジョーは歳だからともかくとして、ゲット。お前はもっと体を鍛えろ」
ゲット「き、鍛えてるよ……でもこんな山道……」
ホーバス「機神装甲を着ると豪語したのは誰だ、しっかりしろ」
ホーバスの鋼鉄の脚がゲットの尻を勢いよく蹴り飛ばし、ゲットは「ぎゃん」と呻いて草の中に飛び込んでいった。
イノセントは茂みをじっと見ていたが、がさがさと揺れ動いていたので無視することにした。
コートニー「機神装甲ってなに?」
先ほどのやり取りに興味をもったか、未だ余裕をもって歩くホーバスの隣に結晶をつけて訊ねる。
ホーバス「機神装甲は、俺らヒューマノイドの終着点とも言える、究極の重装備だ」
無垢「重装備?」
イノセントはホーバスの肌を一切見せぬ姿を見ている。
ホーバス「これは機神装甲ではない、もっとデカいし、武器がこれでもかと搭載されている」
コートニー「えっ、それ以上に?」
ホーバス「実行するつもりは更々ないが、単体で龍と喧嘩することを想定してもいる」
ドラグ「何だと?」
噛み付いてきたのはドラグだった。
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