過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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719:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/06(木) 01:19:10.58 ID:+KSNjoiR0
フィオナ「……!」
闇の淵に近い崖上からダークロードの巨大な陣地を監視していたフィオナも、空の異変には気付いていた。
森の生命の怯えが全身へ伝わる。
冷徹な光の援軍たちでさえも、“それ”への恐れを隠し切れていない。
フィオナ「恐れていたことが……」
食し、強くなるワーム。その究極系とも言える存在がついに誕生してしまった。
一線を越えた強さは惜しげもなく邪悪な波動を放ち続け、感覚の鋭い者であれば容易くその居場所を知ることができるだろう。
だが生物としての一線を超越したあのワームにとって、自分の存在を知るものがどこにいるだとかは、実に些細なことだろう。
ジェノサイド・ワームが誕生した瞬間に、ほぼ全ての生き物は二つの運命を背負わされてしまったのだ。
ジェノサイド・ワームから逃げるために生きるか。
ジェノサイド・ワームに食われて死ぬか。
フィオナ「……」
それでも今ならば、まだ間に合うかもしれない。
天空の精霊達の力を借りることができれば、今ならばジェノサイド・ワームに太刀打ちすることも可能だ。
だが、これ以上時間をかけてしまえば、そう遠くないうちに……。
ジェノサイド・ワームは、この星にそのものに寄生し、生まれた生物を根こそぎ食らう最悪の存在となってしまうだろう。
闇の淵が動いた。
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