過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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722:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/06(木) 22:32:58.05 ID:+KSNjoiR0

『ワームがいる以上、既に我々が勝ったも同然!これより我ら総員、各々フィオナの森を侵略せよ!』

魔将「なっ、それは、モナーク!それはつまり!」

『戦いは終わった!これより先はもう戦いとは呼ばん!ただ蹂躙するのみ!』


高らかに告げられたそれは、覇王からの勝利宣言。

ダークロードの悲願、地上侵略の第一段階の終了。


そして真の侵略、フィオナの森攻略第二段階の始まりの合図だった。


かつては下級のダークロードも、今まさに上位のダークロードも、これより行われる侵略の手際によって、新たな地位を手に入れることができる。

領土も、水も、生き物も、食料も、全ての配分はここから決まる。


上級貴族や邪魔者の謀殺も、この期に乗ずれば容易いことだ。


ダークロード達は咄嗟に自分の戦力を横目で確認した。

悪魔、ガーゴイル、使役する亡者達。

そして心のおくだけでほくそ笑む。影でダークロードを始末するには十分だと。



妖姫「……覇王ブラック・モナーク!私が喚びし悪魔はもう、血に飢え手がつけられませぬ!」

『おお!デスライガーか!そうだな、もう勝ったようなもの!出陣をゆるすぞ!』

妖姫「はっ!」


誰によりも先に声をあげたシルフィが、颯爽と巨大な獅子に飛び乗る。

たてがみの中に腕を埋め一声かけると、獅子はひとつも吼えずに立ち上がり、風のように陣地を抜けて去っていった。


“先を越された”とダークロードたちが顔を青くするや、すぐにブラックモナークは声を張り上げる。


『さあ皆の者も、さっさと行かぬか!残すは後始末だけであるぞ!』

「「「お、おお!!」」」


それぞれのデーモンコマンドやキマイラに跨り、ダークロードたちは出陣し始める。


魔獣が、魔族が、全ての負の存在が、勢力図を紫に染め上げようと広がってゆく。

その中心には天に向かって大きく笑い続ける覇王ブラック・モナークがいた。



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