過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/13(月) 00:06:09.69 ID:rcMx1OsAO
地下で暮らす暗闇の住人さえも、オーロラの出現に気づいていた。

地下世界へ続く巨大な縦穴の深部まで、虹色の輝きが射し込んでいたのだ。


当然のように墓場を歩く生ける屍達は光を前に迷惑そうに目を細め、縦穴を行き来するゴーストらも陰りを探して霧散している。

夜の光に慣れない闇の世界の住人にとっては、これだけでも割と迷惑な現象であった。


「夜まで空が輝いていては、縦穴のゴーストたちには酷ですわね、フリードさま」


黒や紫を基調にした妖艶なドレスを纏った貴族の女が話しかける。


魔将「では縦穴を塞ぎ、昼も夜も暗い世界にしてしまいましょうか、ユリア」

着こんだ鎧に赤マントを羽織った男が姿勢低く答える。


ユリア「それはいささか退屈なものね?くすくす」


闇の貴族らにとっては、ロマンチックな一時であったらしい。


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