過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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920:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/24(日) 21:57:38.82 ID:+AAyi1Jb0
大軍はゴーストを煙に巻いた。
普段は化かす側のゴーストが化かされるとは可笑しいことだが、この先にも悪霊以外の敵が立ちはだかっているかと思うと、森の住人達にとっては気が気でない。
普段は伝承にしかないような悪鬼たちと出会い、立ち向かわなくてはならないのだ。
フィオナ「……トライホーンは、ほぼ全てが抑えられたようだ」
コートニー「そんな」
フィオナ「あのゴーストは膨大なマナを操っていた……先にも、同じようなつわものが待ち構えているかもわからぬ」
無垢「まだまだ、悪魔神は先か……!」
フィオナ「うむ、が、地形的な障害物はない」
平坦な道が続き、その先に倒すべきはいる。問題は、どれほどの敵が邪魔を仕掛けてくるかである。
フィオナ「ロングホーンが先行しているが、それもいつまで持つかわからぬ……いずれ、我らも強者との戦いに備えなくてはならん」
コートニー「フィオナ様が、そんな」
フィオナ「我でなく、イノセントハンターでなくてはならぬのだ」
なおも声を上げようとしたコートニーの口を、大地を揺らす轟音が止めた。
長角「……こんなばしょに、こんなものが」
最先頭をひた走るロングホーンは、さすがに洞窟の前で立ち止まった。
平坦なはずの正面には、巨大な崖と、洞窟とが聳えている。
正面をつっきることを役目とはしていたが、馬鹿正直のままに、地続きの洞窟を通るわけにもいかない。
そうして立ち往生している間に、後続の者達の歩みも止まってしまった。
「フィオナの森の原住民達よ!」
フィオナが現状を訊ねる前に、凛々しい声は崖の高くから響いてきた。
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