過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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922:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/26(火) 23:36:31.75 ID:0CTwQ0W+0

ジョー「闇騎士団……ミサイルボーイが言っていたな、闇の最大勢力だと」

チョイヤ「そいつらが通せんぼってわけか、穏やかじゃねーな」

ドラグ「正面衝突、避けられぬようだな」


走りに専念していた者が皆、目を血走らせ得物を握り締める。

崖上の女はその様子を覚めた様子で眺めていた。



邪妃「全生命力を使って、今すぐ後方へ退却するがいい……我ら闇の領土拡大以上の早さで撤退を続けていれば、貴様らはこの大地で最後の“原住民”となれるだろう」

長角「おまえはどかなくてもいい」


ホーンビースト達が姿勢を低く、毛並みを逆立て、白い吐息を鼻から噴き出す。


長角「ここはまかせろ、イノセント。おまえははしりつづけろ」

無垢「……」


唾液混じりに噛み砕いた奥歯を吐き捨て、ロングホーンの群れが集団の左右に分かれ、グレゴリアの崖へと掛け始めた。

真横を通ってゆく角獣は例外なく、皆怒りに狂っていた。




邪妃「いいだろう……給仕の手間が省けるというものだからな」


そうして、巨大な崖がもぞりと、寝返りでもうつように動きだした。


金面を被った頭部をこちらに向け、巨大な顎を開き、奥の生臭い暗闇を見せ付ける。

グレゴリアが立つ一枚岩の崖とも思えたそれは、生きていた。


ワーム「ゴォォオオォオオオオッ!」

邪妃「食事の時間だ、やれ」



何者よりも大きなワームが、大口を開けて襲い掛かる。



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