過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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948:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 17:53:35.66 ID:vR3vglD90
ふたつ牙「来る」
フィオナ「罷り通る」
先陣を切る一対の騎兵は、互いに目を細めた。
空気を切りながら、馬とびに木を避けながら、それでいて一切崩れることの無い重心は、着実に、最も早く目的地へと近いている。
クエイクス「――ゴォ」
辺りの木のように聳える長い胴。
鬼のように屈強な体躯。
四本腕は二本の大斧を振り上げ、来る者を両断するために待ち構えられていた。
ふたつ「ジャァッ!」
クエイクス「!?」
しかし四本腕はデュアルファングも同じだ。
斧を振り下ろすより早く、横に振りかざすより早く、デュアルファングの剣は凶骨の邪将クエイクスを切り裂いた。
ふたつ牙「芸の無い」
フィオナ「雑魚に構う暇は無い、本命が来るぞ」
胴と首を刎ねられたクエイクスの骸が崩れ去る様を見届けることなく、最強の騎馬は先を急ぐ。
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