10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 19:54:48.63 ID:vr2e7Tnk0
律「!?」
梓は聞き間違いかと思ったが、すぐにそうでない事を思い知らされた。
梓「なに……これ……?」
数メートル前に佇んでいた少女が緩やかに視線を合わせてきた次の瞬間、彼女の体中に灰色の紋章のようなものが浮かび上がったのだ。
律「嘘だろ……苺、お前……?」
苺「ねえ、ベルトちょうだい?」
さっきまで律と梓の前にいた少女は、今や無機質な灰色の怪物へと変貌していた。
怪物の足元の影に、裸の少女の姿が浮かび上がる。
苺「そしたら、助けたげるから」
怪物はじりじりと梓に迫っていた。
律「逃げるぞ!」
律は梓の手を引いて苺だったモノと反対方向へ駆け出したが、逃げられるより一歩早く怪物が動いた。
怪物は、そのゴツい体躯からは想像できないような軽やかな動きで二人の頭上を飛び越えると、あっという間に二人の進路に立ち塞がったのだ。
律「梓、下がれ!」
律は覚悟を決めたのか、梓を引っ張って後ろに下げると、怪物に向けてタックルを喰らわせる。
律「ベルトを渡すな!渡したらきっと殺される!」
しかし女子高生の細腕など怪物に通用する筈もなく、律は軽々と投げ飛ばされた。
律「あうっ……!」
ドカッという鈍い音を立てて、律はコンクリの敷居に背中を打ち付け、地面に倒れ伏した。
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