159: ◆wS7fZTvKNk[saga]
2011/08/15(月) 03:16:54.29 ID:J5yF0tmDO
律が怪人態の澪に縋り付いているうちに、和は工場から逃げてしまった。
澪「何するんだ律!!和を逃せば、また関係ない人間が殺……さ、れ……」
澪は憤慨し、律に向かってまくし立てながら振り返る。
そして、まず言葉を、次に表情を失った。
彼女を制止していた親友は、ぽろぽろと涙を零して、嗚咽を漏らしていた。
律「みお……やめ、て……やだ…嫌だ……っ!」
律は、仲の良かった友達同士が本気で殺し合う姿を見て、耐え難い程のショックを受けていたのだ。
澪は律を抱き寄せると、優しく背中をさすった。
律「ううっ……澪……」
澪(まったく、お前だっていちごと本気で戦ったりしてただろうが……)
澪は心中で不満を呟くものの、それを口に出す事はしない。
代わりに、律の呼吸が整ってきたあたりでそっと律から離れる。
澪「落ち着いたか?
和もいなくなったし、さっきの話の続きをしたい」
律は澪のオルフェノク態を思い出してびくりと肩を竦ませて暫く視線を泳がせた後、小さく澪に質問した。
律「……お前は、私の味方なんだよな?」
澪が無言で大きく頷くと、律は深呼吸し、覚悟を決めたように澪を見詰めた。
律「じゃあ私は、澪を信じる。
だから聞かせてくれ。澪の事、和や紬の事……澪の知ってる、全部を」
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